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b) システムの特徴

電子カルテのシステムは、システムを保存するサーバのほか、画像サーバや会計システム等がLAN(Local Area Network)に接続されており、診察を行って電子カルテヘの記録を行うと同時に、検査部門の予約、処方せんの発行、会計への連絡、また診療中に医師と患者が相談の上、次の診療日も予約することが可能となっている。

病院内の部門系システム(医事会計、検査、画像、人事給与・経理)等を、分散型クライアント・サーバシステムとし、ホストの負荷を軽減している。また電子カルテ本体についても、可能な限りパソコン側に機能を持たせることとし、レスポンスタイム向上を実現している。

基幹LANはFDDI(Fiber Distributed Data Interface)にし、支線系LANとしてトークンリングを接続し、院内の全ての建物にLANを敷設している。システムの構成は、以下の通りである。

 

図2−1−14 亀田クリニックのシステム構成

036-1.gif (5246 バイト)

出典:「日経マルチメディア」1996年10月号

 

また、可能な限り画像を用いた環境とした見やすい画面設計と、操作の容易さを配慮してコンピュータに慣れていない医師でも操作可能なように、マウスだけのオペレーションを可能とした。

時間的に電子カルテに入力することができない一部の医師については、紙のカルテに原本として記載した後、代行者により電子カルテヘの入力が実施されている。

 

 

 

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